坂道シリーズの第3弾として、2018年2月21日に突如発表された吉本坂46。まさかの坂道シリーズとしてのデビューに乃木坂46、欅坂46、けやき坂46ら坂道ファンに衝撃が走りましたよね。
その後、1stシングル「泣かせてくれよ」をリリースし無事にデビューを果たした吉本坂ですが、結局のところ吉本坂の坂道シリーズは成功だったのでしょうか?それともやはり失敗だったのでしょうか??
今回は、吉本坂の坂道シリーズ化について、乃木坂46や欅坂46、日向坂46と比較しながら考察していきます。
出典:https://www.rbbtoday.com/article/2018/11/16/165217.html
ファンへの区別化でredの人気へ繋げた吉本坂
乃木坂46に続く坂道シリーズ第2弾として結成された欅坂46ですが、AKB48グループと違い両者の交流はほとんどありません。合同でライブをすることもありませんし、乃木坂46と欅坂46内で移籍や兼任することもないですよね。
吉本坂46も同様です。「吉本坂46が売れるまでの全記録」で坂道シリーズのメンバーが出演していますが、吉本坂の楽曲に他の坂道グループのメンバーが参加することはありません。このことから、ほとんど交流のない乃木坂と欅坂同様、吉本坂もあくまで別のグループとして稼働させていることが分かります。
また、選抜制に関してもそれぞれ異なっています。48グループ同様に選抜制を儲けている乃木坂に対し、欅坂は8th「黒い羊」発売時点で選抜制ではありません。
続く吉本坂は選抜制度はありますが、アンダー名義のチームはなく全てユニット扱い。ユニット全てに名前を付けることでアンダー扱いでなくなるという試みは非常に画期的でしたね。
そして、メンバー全員の個人ジャケットを制作し個人で売り上げを競うという新たな企画も実施しました。売り上げ上位5位以内に入ったメンバーにはご褒美があるということもあり、CDを自ら手売りするなどして売り上げを伸ばしていったメンバーたち。中でも最終結果2位となったレインボー池田直人さんの神対応ぶりにはファンの心に強く響いたのではないでしょうか。
このように、吉本坂は結成時から選抜以外のユニットの活動の場もしっかりと設けられています。これは、アンダーライブが定着化した2019年現在と違い、結成当時はなかなかアンダーメンバーが活躍する機会を作ることが出来なかったという乃木坂運営の過去の教訓を生かした結果だったのではないかという気もします。
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こうして、選抜以外のメンバーにも積極的にスポットライトを当てた結果、redの人気へ繋がりました。1st「泣かせてくれよ」の共通カップリングとして収録されたredの「君の唇を離さない」のPVは、吉本坂公式YouTubeで210万回再生を記録。なんと選抜メンバー「泣かせてくれよ」の161万回を大幅に上回ったのです。この記録だけでもredの人気がどれだけすごいかが分かりますよね。
吉本坂の坂道シリーズ化は失敗だったのか
正直、吉本坂は坂道じゃなかった方が売れた感は否めない
あんなにいい楽曲なのに— 驟雨⊿ (@Kaze_tabinu) 2019年5月13日
普通に吉本坂の歌はいいから坂道じゃなくて別枠でやればよかったのになー
— な お き ⊿ 🗻 (@ngzk_46_nnnn) 2018年12月31日
redの人気獲得に成功した吉本坂は、独自の新たなファンを獲得することにも成功しました。よって、吉本坂という企画自体は失敗ではなかったと言えます。
しかし、吉本坂を坂道シリーズに入れたことはやはり失敗だったのではないでしょうか?
そもそも、吉本坂を坂道シリーズに入れたのは、坂道ブランドの力を借りて人気を得ようという意図があったからだと思われます。実際、「吉本坂46が売れるまでの全記録」に他の坂道メンバーを呼べるのも、吉本坂が坂道シリーズだからこそでしょう。松村沙友理がレギュラーだったシーズン1時代には、松村沙友理目当てで番組を見ていた乃木坂ファンも少なくありませんでしたね。
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そういった意味では、redの人気も坂道ブランドや乃木坂人気にあやかった結果という見方も出来なくはありません。しかし、その結果ここまで独自のファンがついたとなれば、もはや坂道ブランドに頼る必要はないでしょう。乃木坂46と欅坂46を両方応援しているというファンも多いことに対し、吉本坂は明らかにファン層が違います。
前途したように、結成当初は坂道ブランドに頼って人気を得ようとしたであろう吉本坂。発足当初、吉本坂を坂道シリーズに入れることで坂道ブランドが汚れてしまうと坂道ファンからバッシングを受けていましたよね。
ですが、この吉本坂の坂道シリーズ化は、乃木坂46や欅坂46、日向坂46へのデメリットより、むしろ吉本坂自体にデメリットが生じている気がします。吉本坂を坂道シリーズにしたことで、食わず嫌いをする人が出てくるのは運営も想定内だったでしょう。
活動をしていく中で、そういった意見は徐々に減ってきてはいます。しかし、他の坂道シリーズと交流が少ない以上、そういった声を一気に減らすのは現実問題難しいですよね。
「吉本坂が坂道じゃなかったら応援してた。」
そういう声も少なからずあります。もしこれが運営にとって想定外だったとしたら、それこそ運営の大きな誤算であり最大の失敗ポイントかもしれませんね。
まとめ
吉本坂の坂道シリーズ化は成功か失敗かと言ったら、失敗だった気がします。まだ2nd(今夜はええやん)までしか出ていませんから、成功か失敗かを完全に判断するには時期早々であることは重々理解しています。
ただ、吉本坂の楽曲の評判はいいだけに、ただの企画モノと思われたままなのは勿体ないですよね。
吉本坂はやはり全てにおいて失敗だった…という結果にならないよう、運営には丁寧に育成していって欲しいです。