リリースから3年ほど経過した2023年現在も乃木オタからの評価が高い「全部夢のまま」。
表題でないながら、2024年現在も神曲と呼び名が高いです。むしろ、これを表題にしてほしかったという声もあります。
ではなぜ「全部夢のまま」が表題ではなかったのでしょうか?
発売から3年経ってしまいますが、時間が経った今だからこそその理由を考察してみましょう。
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【目次】
「全部夢のまま」が表題獲れなかった理由は?
楽曲が解禁された当初から神曲と評価されていた「全部夢のまま」。それは2024年現在もその評価は変わらず、人気があります。
乃木坂は「君の名は希望」や「サヨナラの意味」など杉山勝彦さんの楽曲が特に人気がありますが、「全部夢のまま」はディスコ歌謡。杉山さんの楽曲とは少し違いますが、それでも高く評価されました。
山下美月さんの卒業シングル「チャンスは平等」も同じくディスコ調ですが、”それだったら「全部夢のまま」を表題に取っておいてほしかった”という声が出たほど。
また、メンバーにも人気が高く齋藤飛鳥さんも乃木坂で好きな楽曲として「全部夢のまま」を選んでいます。
そこまでの人気曲なら実際に表題に選ばれていてもおかしくありませんよね。もちろん、選曲の時点では何が人気曲となるかはわかりませんが、もはや運営はどういったものがウケるかは把握しているはずです。
なら、「全部夢のまま」はなぜ表題に選ばれなかったのでしょうか?
AKB「君はメロディー」に似てるから?
楽曲が解禁された当初から神曲と評価されていた一方、もう1つ話題となっていたことがありました。
AKBの「君はメロディー」に似てるということです。
「君はメロディー」は、2016年3月9日にAKB48の43枚目シングル。10周年記念として、卒業メンバーの中から板野友美さん・前田敦子さん・篠田麻里子さん・大島優子さんが参加したことでも話題となりました。
この「君はメロディー」と「全部夢のまま」は、サビメロの1部がに似ている箇所があります。
確かに、「君はメロディー」と似てる部分が出てきますよね。もっとも曲調自体AKBが歌ってそうな感じでもあるので尚更その似てると感じるのでしょう。
作曲者が一緒だった
このように、「全部夢のまま」と「君はメロディー」には似てるメロディーが出てきます。
しかし、それはある意味当然のこと。どちらもyou-meさん作曲。そう、この2曲は作曲者が一緒なのです。
you-meさんこと成瀬英樹さんは、他にもAKBグループに多数提供していますので、曲調自体AKBが歌ってそうな感じなのも納得ですね。
作曲家が一緒であれば似てる部分があるのも自然ですし、それは作家さんの個性だと思ってるので似てるのは全然いいと思います。
この場合、パクリとは言わないでしょう。
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また、トラックがEarth, Wind & Fire「セプテンバー」に似てるということから「セプテンバー」のパクリ説もありました。ですが、これも違うでしょう。
厳密にいえば、実際のところディスコ風味は確実にあります。そのディスコ感は至って本物で、決してなんとなくディスコ風味にしてみたバッタもんではないんですよね。
でもだからこそ、これはパクリではなくオマージュだと思います。もっとも作曲者であるyou-meさんも動画の中で語っているようにもはやポップスを骨格の部分から作り上げるのは不可能。つまり、いかに先代が作り上げてきた音楽をちゃんとオマージュできるかが重要ということではないでしょうか?
「全部夢のまま」はそれがしっかりできている楽曲なので似てると感じ部分があるのは当たり前。要するに、「既視感」があるからこその神曲といえるでしょう。これは正真正銘の神曲なのです。
よって、AKBに似てるとかセプテンバーのパクリとか、そういった理由で表題から外された可能性はゼロと思われます。
神曲でもモンスター・杉山勝彦には勝てない?
「全部夢のまま」が収録されたシングルの表題「ごめんねFingers crossed」の作曲は杉山勝彦氏。(APAZZI氏との共作)
杉山勝彦氏はもはや乃木坂のファンには説明不要ですよね。「君の名は希望」や「サヨナラの意味」など乃木坂にとって非常に大事な神曲を多数作曲された天才作曲家です。
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では、ごめフィンは杉山勝彦氏の作曲だったから表題に選ばれたのでしょうか?ここで、ごめフィンが表題に選ばれた理由を考察してみましょう。
2016年以降、メンバーの卒業が圧倒的に増えました。同年は3期生も加入し、この頃から乃木坂の世代交代が徐々に始まり、入ってきた後輩は先輩が作り上げてきた「乃木坂らしさ」をどう守っていけばいいか悩んでいたように思います。
ですが、そんな後輩に対し秋元先生は「乃木坂らしさはメンバーが自ら出すものではない」と助言。今いるメンバーが自分たちの個性を出すことがその時の乃木坂らしさになると仰っていました。
コンペのお題が”現代的な楽曲”だった?
杉山さん曰く、ごめフィンは現代的な楽曲と言うコンペシートが作家へ送られてきていたとのこと。そのため、秋元先生や運営サイドは意図的に現代っぽい楽曲を表題で採用しようとしていたと思われます。
このことから、現代的なトラックであるごめフィンを採用したのは、今までの乃木坂らしさを壊して自分たちの色をつくれというメッセージだったのではないでしょうか?
もちろん、楽曲がよかったから大前提ではあると思います。ですが、杉山勝彦氏の作曲だからという理由だけで「ごめフィン」を表題にしたのではないと思います。決して、you-meさんが杉山勝彦氏に負けたわけではないはず。
とはいえ、ごめフィンの作曲が杉山勝彦氏だという事実が全く無関係だったかと言ったらそれは断言できません。
前途した通り、杉山勝彦氏は楽曲における乃木坂らしさを作り上げた張本人。その杉山氏がコンペシートのお題だったとはいえ自らそのイメージを壊す楽曲をプレゼンしてきたのもまた事実です。
つまり、楽曲における乃木坂らしさを作り上げた杉山勝彦氏が自らそれを壊した楽曲を表題にすることで、若い世代に対し「乃木坂らしさは壊していいんだ」と伝えたかったのかも…?深読みかもしれませんが。笑
まとめ
今回は、「全部夢のまま」が表題ではなかった理由について考えてみました。
表題ではないながらも高く評価される楽曲は、ガチの神曲だと思います。今後もライブなどで披露してほしいですね。
you-meさんの楽曲もまた乃木坂で採用されてほしいです!