2020年3月25日に発売される乃木坂46の25thシングル「しあわせの保護色」。今回は、初回仕様限定盤Type-A のC/W曲として収録される白石麻衣ソロ曲「じゃあね。」を取り上げます。
「じゃあね。」は白石麻衣自身が作詞しており、グループを卒業するにあたっての心情が歌詞に綴られています。本人が歌詞を書いているだけあり、ものすごくストレートな卒業ソングとなっていますね。
すでに多くの方が歌詞やPVについて考察していますが、こちらの記事でも自分なりに考察してみます。
PVの演出がエモい乃木坂46「じゃあね。」
PVの中で過去映像使われたら泣けないわけがない。
というのがファン心理ですよね。特に橋本奈々未の卒コンの映像を入れてきたのはベタな演出とは思いつつもエモさしかありません。
さらにPVのラストでは乃木坂46のファンである女の子が白石麻衣に遭遇し「テレビの中の人だ」と発言。これは「立ち直り中」のPVで橋本奈々未が言ったセリフであることは多くのファンが気付いたことでしょう。
他にも遊園地が登場するシーンでは橋本奈々未のソロ曲「ないものねだり」や西野七瀬「つづく」を連想しますね。
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もっとも「じゃあね。」のPVは「立ち直り中」や「つづく」のPVも担当された湯浅弘章氏によるものなので、こういった演出は必然的とも言えます。しかし、だからこそこういった演出がエモく感じられるのでしょう。
別の方が考察していたように、PVの長さの8分21秒は乃木坂46の結成日8月21日を表しているのでしょう。8月21日の前日がまいやんの誕生日というのもまた何かの縁だと改めて感じました。
歌詞の”あなた”は誰を指すか
歌詞で使われている二人称は「あなた」。複数形でないため、特定の人物を指しているかのように思いますよね。
白石麻衣の交友関係を認識しているファンなら、”あなた”を松村沙友理に置き換えて聴く人も多いのではないでしょうか。もしくは、橋本奈々未に置き換えた方も少なくないかもしれません。
実際、この曲を聞いた時の第一印象は卒業曲というより松村沙友理への手紙ではないかと感じました。これはシンプルに白石麻衣と松村沙友理のエピソードがファンの間で浸透していたり、2人でいちゃつく場面がいくつもあったからだと思います。
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しかし、前途したように松村沙友理以外でも当てはめることができます。これまでたくさんのメンバーと苦楽を共にしてきただけに、聴き手によって様々なメンバーを”あなた”に置き換えて聴くことができるのかもしれません。白石麻衣が実際に誰を思い浮かべて書いたかは別として、おそらく誰を”あなた”に置き換えても不正解はないのでしょう。
そう考えると、この歌詞に出てくる”あなた”は乃木坂46メンバー全員であるという見方も出来ます。ですが、なぜ複数形ではなく”あなた”なのか。それはメンバー1人1人と思い出があるからなのでしょう。
”あなた”を”みんな”にした場合、その歌詞で浮かんでくるのはメンバー全員が集まっている風景です。もちろん全員で集まった時間も彼女の大事な思い出ではあることでしょう。
ただ思い出はそれだけではない。だから、あえて複数形にしなかったのではないかと思います。
松村沙友理と行った「乃木坂世界旅」で、もし乃木坂46に入っていなければプー太郎だったかもと言っていました。”あなたが変えてくれたの”という歌詞はもしかしたら彼女がメンバーやグループに感謝している最大の要因なのかもしれません。